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失明の可能性もあるクラミジア結膜炎は早めに治療をしよう!

薬を飲もうとしている男性

一般的にクラミジアと聞くと性器や泌尿器が腫れたり不妊症になる病気、というイメージを抱く人がたくさんいます。クラミジア菌の感染症で一番多いのは性器クラミジアですが、病原菌は性器以外の粘膜にも感染して炎症を起こす場合があります。

クラミジア菌は眼球の粘膜に感染する場合があり、放置するとクラミジア結膜炎という目の病気になります。クラミジア結膜炎はどの年代の人でも罹る恐れがあり、発症すると目の充血や目ヤニなどの症状が出ます。結膜炎を放置すると病原菌が濾胞と呼ばれる膜を形成し、炎症が角膜にも進行して視力障害を起こすようになります。最悪の場合は失明する可能性があり、アフリカなどでは多くの子供がクラミジア結膜炎で失明しています。

クラミジア菌が目に感染する経路ですが、分娩時の産道感染や手などを通して細菌が目の粘膜に侵入することが考えられます。妊娠中の女性が性器クラミジアに罹っていると、分娩時に新生児の目に産道感染を起こしてしまいます。成人の場合は、病原菌が付着した手で目をこすったり、コンタクトレンズを装着する際に感染する可能性があります。クラミジア菌が目の粘膜に感染すると、数日程度の潜伏期間を経た後に充血などの症状が出ます。最初は片眼だけが感染していても、治療をしないで放置すると無意識のうちに目をこするなどして両眼に感染して発症する恐れがあります。

クラミジア結膜炎を発症して放置すると失明する恐れがあるので、すぐに治療をする必要があります。治療方法ですが、抗菌薬が配合された点眼薬または眼軟膏が投与されます。眼軟膏を塗布するとしばらくの間は視力が失われるので、点眼薬の方が多く用いられています。ただしペニシリン系・セフェム系抗生物質はクラミジア菌に対する抗菌効果がないので、強力な抗生物質を使用する必要があります。

クラミジア結膜炎の症状は他の細菌やウイルス性の結膜炎とよく似ているため、眼科で受診すると雑菌が原因であると誤って判断されるケースがあります。病原菌がクラミジア菌であることに気づかずに治療をしても効果がなく、症状が悪化してしまいます。クラミジア結膜炎を放置すると失明する可能性があるので、性器クラミジアに感染して目の充血や目ヤニが続く場合はすぐに眼科で受診して治療をするようにしましょう。クラミジア結膜炎にかからないようにするためには、性器や他の部分に感染したクラミジアを放置せずに早めに治療をして治すことも大切です。